You know what?




□ 84a - In the case of him - □




ふと、ジャッカルって11月生まれじゃなかったっけ?と思い出し仁王伝にメアドを聞きだしてこっそり悪戯メールしてみたら『いきなり送ってくるからビックリしただろうが』と律儀に返してくれた。
どうやら以前使ってたアドレスと似た名前だったのを見てピンときたらしい。ストーカーっぽいぞジャッカル、と送ったら『誕生日過ぎて送ってきた奴にいわれたくねぇ』返された。

11月は合ってたけどはじめの方だったらしい。丸井も仁王も赤也もみんな忘れてるから仕方なかったんだけどね。ジャッカルはおバカトリオの誕生日覚えてたのに可哀想な話だ。


誕生日といえば仁王は相変わらずご飯を作ってもらうことを諦めていないらしい。姑息な奴でジャッカルのメアドを教えてほしかったらご飯作れとまでいってきた。どんだけ狙ってんだよ。お前は忍足くんか。

忍足くんも跡部さんにご飯作ってるっていってからずっっっと催促してくるし。跡部さんが「忍足を家にあげる必要も家に行って飯を作る必要もねぇ」と言い放ったのでそのまま実行してるけども。


その忍足くんはコート脇にあるベンチに寝そべっている。昨日夜勤だったようで現在ダウン中だ。岳人くんに連れられてきた忍足くんを見てどこの浮浪者…、と思ったのは内緒だ。無精髭を生やしたクマつきの忍足くんを学生時代の彼のファンが見たらきっと幻滅するだろうな。

今日は空を見上げても鉄骨しか見えない。外が見える窓を覗き込めばしとしとと雨が降っている。今日は待ちに待った?岳人くんのダイエット合宿の日でとの勝負の日でもある。さすがに寒いだろう、ということで跡部さんが室内コートを用意してくれたのだ。

念入りにストレッチしながら身体を温めているとそろそろとやってきたジローくんがを覗きこんできた。


。前よりも柔らかくなったんじゃない?それに筋肉もちょっとついた?」
「うん。この1ヶ月ちゃんと身体動かしてたからね!」

真屈みになって手を伸ばせば前よりも地面に付く手ににんまりしながらジローくんを見て力こぶを作ってみた。「お、硬い!」と感心するジローくんに岳人くんも寄ってきての腕を触ったがまだまだだな!といって自分の力こぶを見せ付けてくる。

「でもそれって先月と変わってないじゃん」
「んなことねーぞ!俺もこの1ヶ月運動しまくったからな!」
「どんだけ力自慢してもお前の場合体重と腹がへこんでなければ意味ねぇだろうが」
「ぶはっ確かに〜」
「おいジロー!笑うんじゃねーよ!!」



腹だってちゃんと割れてらー!とシャツを捲る岳人くんにつっこみを入れた宍戸くんが慌てて「んなもん亜子に見せんじゃねー!」と怒りだした。それくらいで怒るなよ、とは思ったがゲラゲラ笑うジローくんと亜子を見ても一緒になって笑った。

「おらテメーら!遊んでんじゃねーよ!時間は限られてんだ。さっさと練習始めやがれ!!」
「ぶはっここに来ても跡部は部長だC〜」
「つーか、今日遅刻っていってなかったか?」
「テメーらがちんたらしてっからだろうが」

ダラダラと喋りながらストレッチしていれば前回と同じように跡部さんが後からやってきて発破をかけてくる。そんな跡部さんにジローくんはまた笑ったが宍戸くんはもう少し遅くなると思っていたらしい。確かにこれくらいなら遅刻の連絡なんていらないのになと思う。

律儀だな、と思いながらラケットを手にすれば「ー俺と打とうよー」とジローくんがボールを持って寄ってきた。それに快く頷きコートに入ると忍足くん以外全員がコートに入ってラケットを振った。


「やっぱ、なんかいいことあったでしょ」
「え?何で?」

そろそろ勝負すっぞ!と岳人くんから声がかかって一旦コートを出たはタオルを手に汗を拭いていると隣でドリンクを飲んでいたジローくんがそんなことをのたまった。彼を見れば「嬉しそうな顔してる」とこちらを見てくる。そんなジローくんには目を丸くした後にんまり微笑んだ。

「実はいいこと教わっちゃってさ」
「テニスで?…跡部から?」
「んー跡部さんもあるけど」
ー!始めるぞー!」
「わかったー」


急かすように声をあげる岳人くんに合わせてラケットを持って歩き出せば「、」とジローくんに引き止められた。振り返れば話の続きは?という目でを見ている。
そんな彼ににんまりしたまま人差し指を立てて「内緒」と返してコートに向かっていった。



。確実に1ゲーム取りに行けよ」
「わかってますって」
「あー!!跡部何にいってんだよ!個人的な応援すんなよな!」
「え、これって応援なの?脅しかと思ってたけど」
「…脅しじゃねーだろ」

文句をいう岳人くんに笑って跡部さんを見れば、脅しといわれたのが気に食わなかったのか難しい顔をしていた。冗談ですよ。気にし過ぎです。


ー!1ゲームとればの勝ちだかんねー!」
「おうよ!」

のサービスで始まった勝負は、可もなく不可もない出だしだった。ここにいるメンバー全員岳人くんが勝つと思っていたし岳人くんもそう思っていただろう。も多分そうなるだろうな、と思っていたが跡部さんを見て、彼が頷くのを確認したはスピードを上げた。

本来ならスタミナの短い岳人くんを走らせるだけ走らせて疲れさせてから追い詰める方法が上策なのだけど、初心者で体力も岳人くんと同じくらいのには荷が重いだろう、ということで序盤で1ゲームをもぎ取る、という作戦になったのだ。
そしてダブルス慣れをしている岳人くんの苦手コースをみっちり跡部さんに叩き込まれたは慎重に打ちながらそれを誘った。


前にちゃんと練習しないと弱点を教えてやらねぇ、といわれたがそれは跡部さんのやる気を出させる冗談だったらしく、最初からの練習メニューに岳人くん対策が練りこまれていたのを最後の方で知った。
まったくもって頭があがらないな、と思いながら腕を伸ばすが黄色い球はのラケットの横を通り過ぎていく。ああやっぱり先制点は取れなかったか。

やっぱ強いなぁ、と汗を拭うと反対コートにいる岳人くんがにんまりと笑った。くそぅ。余裕な顔しやがって。でもこっちにだって跡部さんの作戦以外にもアドバイスもらってるんだから。

負けられない、と意気込んでラケットを握ると鋭い角度でボールが飛んでくる。それに怖がらないように取りに行けば打ち込んだ場所にもう岳人くんがいて冷や汗が流れる。
やっぱり早い!と打ち込まれた角度に合わせて走り彼が苦手なコースへと思い切り打ち込む。

そこは「向日が絶対取れない場所だ」と跡部さんが豪語していた展開とスポットで、綺麗にはまったコースと掠めていった岳人くんにはその場に固まった。



「15オール!」
「きゃーっやったーー!!」

決まったー!と喜ぶ亜子にも遅れて喜んで、跡部さんを見ると彼も口元を吊り上げていた。「やりました!」とガッツポーズを見せれば「まだ始まったばっかだろ」と苦笑に変えて試合に集中しろと手を振ってくる。それに促され岳人くんを見れば不貞腐れたような顔になっていた。

「1点入ったからっていい気になるなよ!」
「向日〜それ、やられ役の台詞にしか聞こえないけど?」
「うっせうっせ!」


もー怒った!と叫んだ岳人くんが力任せにボールを打ち返してくる。それを見た審判の宍戸くんが「あーあ。向日の悪いクセが出たぜ」と零したがボールを見ることに集中していたには聞こえることはなかった。

ギリギリ追いつき打ち返したコースには岳人くんがしっかり構えていてを走らせるように手前に落としてくる。くそ!と思いながら反対側に打ち込めばもう岳人くんが構えていての後ろに打ち込まれた。

「おい向日。何ムキになってんだよ」
「うっせ!早く点数いえよ!」
「…30−15」

どうにも不貞腐れてる岳人くんを見ているとやっぱり力任せに打ってきた。結構重いから手に負担がかかる。ふんぬ!と打ち返せば「、樺地みたいー」とジローくんにいわれこけそうになった。そこで茶々入れるのはナシですよジローくん。


とにかくボールに食らいつけるだけ食らいついて跡部さんに教えられたとおりに打ち返すと見事に決まったり辛うじて打ち返されたりした。それでもなんとかアドバンテージまでこぎつけた。

「これに勝てば1ゲーム先取だよ!」
「わかってる!プレッシャーかけないで!!」
「しっかりー」
「おら向日!お前も負けんじゃねーぞ!」
「わーってら!」

ボールを打ち込むに岳人くんが素早く動いて打ち返してくる。やばい。エンジンがかかったのか岳人くんの動きが更に早くなってきてる。



が跡部さんに特訓を受けてたように岳人くんもジローくんとか友達と打ち合ってたと聞いているからもしかしたら昔みたいに飛べるようになってるのかもしれない。もしそうだったらに勝てる術はないだろう。
そう思ったら身体が急に強張って手が震えた。呼吸も苦しくなる。落ち着け、落ち着け。まだ勝負は終わってないんだ。それに私にはまだ秘策がある。

実はさっきから秘策を試しているのだがタイミングがうまく掴めなくて失敗ばかりしていた。練習はなんとなく出来ていたから後はタイミングだけなんだけど、と思った矢先に目の前にボールが飛んできて慌ててラケットを構えた。

スイートスポットから外れた球はのラケットをこすって跳ねる。やばい、と思いながらもボールを見ればネットを通り過ぎ、そのすぐ手前に落ちてこちら側に転がってきた。


「あ、……」

ざっと目の前で止まった岳人くんがネットまで転がったボールを見て固まっている。も同じように見ていたが先に我に返って「やった…」と声を漏らした。


「やったー!ー!!」


抱きつく亜子に倒れないように体勢を整えたは喜ぶ彼女を見て顔を綻ばせた。あの岳人くんに1ゲーム取れた。その実感がじわじわ沸いてきて「やったよー!」と叫んだ。凄い。本当に岳人くんから1ゲームとっちゃった。

凄い凄い!やったやった!と喜びを噛み締め跡部さんを見れば少し驚いた顔でこっちを見ている。
やりました!と手を振れば彼は我に返った顔で曖昧に笑って頷いたのだった。



******



「跡部さんのお陰です。ありがとうございました」
帰り間際、振り返ったが俺を見て微笑んだ。跡部さんの予想通りでしたね、と笑う彼女にそういえばそんなこともいっていたな、と思った。
ニコニコと機嫌のいいは先に乗り込んでいた亜子に呼ばれ「それじゃ」と背を向ける。その背を見て思わず引き止めてしまった。

「?何ですか?」
「…いや、なんでもねぇ」


振り返るになんとなくドキリとした跡部は引きとめようとした手を首の後ろに持って行き「気をつけて帰れよ」と思ってることとは違うことを述べた。

「跡部さん達もあまり遊び過ぎないようにしてくださいね」
「こんな奥地で遊ぶところなんてねーよ!」
「あるのは跡部のワインセラーくらいやんな?」
「…荒らすんじゃねぇぞ」
「ワインか〜俺白飲みたいな〜」
「亮くんにあまりお酒飲ませないでね!最近メタボってるから」
「はっ?!何バラしてんだよ!」
「え、宍戸くんメタボ気にしてるの?」
「ち、ちちちちチゲーよ!!」

そこにいたのは勿論跡部だけではなく、向日達も一緒になって見送りに来ている。焦る宍戸に「じゃあ宍戸のダイエットも考えんとな」とニヤつく忍足を尻目にを見れば楽しそうに笑っていた。


それから車に乗り込み達が見えなくなったのを確認した跡部達は冷えた腕を擦って室内に戻った。
今回利用したテニスコートの近くにも跡部所有の宿泊施設があった為跡部らはそこに泊まることになっていたが次の日仕事というと久しぶりに男同士で寛いできたら?という亜子の発言で男だけ残ってしまった。

亜子の発言を聞いて忍足はさも残念そうに肩を落としていたが1番残念がってるのは宍戸だろう。奴の背中が妙に哀愁を漂わせている。だからいい加減結婚しろっつってんだろうが。



「何が悲しくて夜勤明けに男だけで打ち上げせなあかんねん」
「だったらテメーだけ帰ってもいいんだぜ?」
「つーか達が帰るっていった時、名乗り出なかったじゃん」
「それは宍戸が邪魔したからやねん」
「お、俺は何もいってねーぞ!」
「どうせ1人で家飯食うのが寂しいから残っただけだろ」

侑士の考えなんかすぐにわかる、と前を歩いている向日が「つーかさ、」とこちらを振り返った。

のアレ、やっぱアレだよな?」
「アレアレってなんだよ」
「アレはアレに決まってるだろ?!」
「いやわからんやろ」

俺じゃあるまいし、と零す忍足に全員距離をとると「やめてや。そんなプレイされたらゾクゾクしてまう」と頬を赤らめ両手で胸を押さえるので「キモいんだよ!」向日に回し蹴りを食らっていた。


「向日がいってるのは…零式ドロップショットのことだろ」


リビングに入った跡部は温かい暖炉の前のソファに座ると他の奴らもそれぞれ座りこちらを見た。1ゲームが決まる直前、が打ち返したのは手塚が十八番にしている"零式ドロップショット"だった。

厳密に言えば"零式に似たショット"だが、球の落ち方や戻った方向を考えるとそれが1番近いと思った。

「たまたま出たにしたってあのショットはおかしいだろ?」
「まぁな。本家本元の零式ドロップショットに比べたらおざなりでとても同じとはいえへんけど」
「あれ?あん時侑士いたっけ?」
「阿呆。いたわ。近くのベンチで自分らの試合見とったわ!」

休みたいいうてんのに引っ張ってきたん自分やろ!とつっこんだ忍足に向日は「全然気づかなかったわ」と真剣な顔で返され、メガネは撃沈した。



「お陰で試合に勝ってもいまいち喜べなくてよー」
「せやな。1ゲームちゃんにとられたしな。他のゲームも接戦だったのもあるし際どいとこも打たれとったしな」
氷帝レギュラー同期として情けないわ、と涙を拭くマネをする忍足に向日は「うっせ」と奴の腕にパンチした。

試合は予想通り向日の勝ちだった。昔ほど飛んだり出来ないのと体力もまだ半分しか戻せてないのもあったがに勝つには十分だった。
圧勝にも関わらず向日が気にしているのはが打った零式に他ならない。手塚の零式を知ってれば尚更、ネット前で落とされるのは心理的に結構クるのだ。

「けどよー。あの後、零式やらなかったよな?」
「練習ナシでできるもんでもねぇだろ」
「いや、まだ未完成なだけやろ。ちゃん、ちょいちょい試しとったみたいやで」
「マジかよ。良かったー完成してなくて」
「これで試合も負けたら叙〇苑だけじゃすまなかったもんな、お前」
「うっせー。昨日はあそこでラーメン食わなかったら男じゃねーと思ったんだよ」
「岳人の彼女さんはホンマ振り回すのが好きやなー」

痩せろいうたんは彼女やろ?と呆れ気味に零す忍足に「そこが可愛いんだよ!」と向日が惚気た。そういう惚気は本人に言えばいいのに向日は大事なところで誤魔化すからな。まあ、俺が知ったことじゃないが。

「…そのショット、跡部が教えたの?」

向日はともかく、通常のドロップショットではなく何でよりもよって手塚の零式なんだよ、と溜息を吐くとジローが聞いてきたので違うと否定した。


「本格的に初めてまだ1ヶ月のにそんな高度なもの教えるわけねーだろうが。下手をしたら変なクセがついたり手首を痛めたりするんだ。俺がそんなリスクを犯すわけねぇだろ」
「じゃあは手塚のショットを見て練習した、とか?」
「もしくは手塚に習ってた、じゃないの?」

俺は基本をみっちり教えただけだ、といえば宍戸は「あいつってそこまで手塚のプレイ好きだったっけ?」といつもどおりの勘違いをしてきたので放っておいた。恐らく向日も同じようなことを考えてるんだろう。腕を組んで首を傾げている。

跡部は聞きながらジローの予測が1番近いだろうと思った。休みを見つけては練習に付き合っていたがここ1週間のの動きは格段に良くなっていた。
自主練をしている、というの言葉にいい心掛けだと思っていたが、まさか俺以外にも習っていたとは…。いや、動きがよくなってる時点で気づくべきだったか。



本気で練習していたを褒めてやるべきか、変な遊びを覚える前に叱ってやるべきか迷うところだ。
手塚が下手な教え方はしないだろうが初心者とわかっているに零式を教えるとも考えにくい。だとすれば手塚のプレイをよく知ってる人物に習ってる、というのが妥当なんだが…やはりに1度釘を刺しておくべきか。

そんなことをのプレイを見た時に考えていたのだが、それをいうことは最後までなかった。

あんな嬉しそうに笑うを見たのはいつぶりだろうか。
1ゲームをとってあんなに喜ぶと思ってなくて。の笑顔を見たらそんなこと、どうでもいいんじゃないかって思えて何もいえなかった。


「手塚なぁ。あいつがちゃんに零式教えるとはとても思えへんけど…」
「手塚だし、教え方がうまかったんじゃねーの?」
と手塚が一緒のコートで打ってるの、想像できないけどね」

ってきつい練習嫌いだし。そう零すジローに宍戸と向日が噴出した。そういやこいつら忍足に押し付けられたアタッ〇NO,1を見たとかいってたな。恐らくその練習風景を思い出しているんだろう。
余程あのキラキラした目で構える主人公とが被ったのか忍足も噴出していた。しょうもねぇなお前ら。


「どうする?が手塚ゾーンやファントムが使えるようになったら」
「才気煥発とかされたら俺勝てる気しねーんだけど…!」
「無我の境地でも十分脅威やろ」

震える3人は想像したに打ち震えていたがそんなこと俺がさせるわけねーだろ、と思った。あんな脆弱な腕で手塚ゾーンなんか覚えた日には確実に腕を壊すだろうが。
そんなことを考えていたら今度は無性に腹が立ってきて、ついでに手取り足取りされてるを思い浮かべたらこれまたイラついてきて、手塚ふざけんじゃねーぞ、とまだ決まったわけじゃないのに心の中で憤慨した。



「…何だよ」
「べっつにー?」

やっぱり後で釘を刺しておこう、と心に決めると視線に気がつきそちらを見やった。見ればジローがじと目でこっちを見ていて、「怒るくらいならもっとといてあげればいいのに」と口を尖らせるとソファの上に寝転がり瞼を閉じた。

どこが別に、だよ。全然文句あるじゃねぇか。
既に寝に入ったジローに相変わらず早ぇなと呆れながら、跡部は思案するように顎を擦り暖炉の火を見つめたのだった。





2014.06.02
2015.12.20 加筆修正